國學院大學 平成29年度SYLLABUS

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科目名 教員名
考古科学1(2) 那須浩郎

開講詳細

開講キャンパス 開講時期 曜日 時限 開講学年 単位数
渋谷キャンパス 集中 サマーセッション サマーセッション 34 2

講義概要

授業のテーマ

植物考古学

授業の内容

植物考古学は「人と植物の関係史」について研究する分野です。植物考古学の方法について入門的な解説を行い、主要な研究課題をパワーポイントスライド形式で講義します。特に、「農耕の起源と伝播」、「日本列島の植生史と植物利用」、「文明と環境」について、近年の国内外の研究動向を解説します。

到達目標

植物考古学で用いる各分析手法の長所と短所を説明できる。主要な農耕の起源地域とその特徴を説明できる。日本の旧石器時代から現在までの植生変遷と植物利用の特徴を説明できる。文明の興亡と環境変化の相互関係に関心を持ち、議論できる。

授業計画

第1回 植物考古学とは(ガイダンス・研究史)
第2回 植物形態学の基礎
第3回 植物考古学の方法1(大型植物遺体分析・木材分析)
第4回 植物考古学の方法2(花粉分析・植物珪酸体分析・珪藻分析)
第5回 植物考古学の方法3(デンプン粒分析・レプリカ法・古DNA分析)
第6回 農耕の起源と伝播1(西アジア)
第7回 農耕の起源と伝播2(東アジア)
第8回 農耕の起源と伝播3(新大陸・アフリカ・ニューギニア)
第9回 日本列島の植生史と植物利用1(旧石器~縄文時代)
第10回 日本列島の植生史と植物利用2(縄文~弥生時代)
第11回 日本列島の植生史と植物利用3(歴史時代)
第12回 文明と環境1(イースター島)
第13回 文明と環境2(旧大陸)
第14回 文明と環境3(新大陸)
第15回 授業時試験

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

授業時間外の学習方法

参考文献のうち必ずひとつは読んでおくこと。日本列島で稲作農耕が始まったのはいつか調べておくこと。雑穀米を食べて雑穀の種類について調べておくこと。好きな作物10種を選んでその栽培起源地を調べておくこと。

受講に関するアドバイス

植物標本や写真を多用しながら、わかりすく講義します。植物の知識がない方でも問題ありません。一緒に楽しみながら講義をつくりましょう。

成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準
授業時試験 70% 植物考古学の分析手法を、目的に応じて正しく選択できる。主要な作物の栽培起源地を説明できる。日本列島の植生史と植物利用の歴史を説明できる。
平常点 30% 授業中に行う小テストや分析作業を指示通り行っているかを評価する。

※すべての授業に出席することが原則であり、出席自体は加点の対象になりません。


注意事項 出席2/3未満は原則不可とします。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

教科書・参考文献等

教科書

各講義で資料を配布します。

参考文献

書名 著者名 出版社 備考 K-aiser
デジタルブック最新第四紀学 日本第四紀学会電子出版編集委員会 日本第四紀学会
環境考古学ハンドブック 安田喜憲 朝倉書店
農耕起源の人類史 ピーター・ベルウッド 京都大学出版会
文明崩壊 (上・下) ジャレド・ダイアモンド 草思社
銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド 草思社
ここまで分かった!縄文人の植物利用 工藤雄一郎編 新泉社
考古学と植物学 辻誠一郎編 同成社
日本人はどのように森をつくってきたのか コンラッド・タットマン 築地書館
環境考古学マニュアル 松井章編 同成社
環境考古学事始 安田喜憲 NHKブックス