國學院大學 平成29年度SYLLABUS

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科目名 教員名
考古学各論1(2) 谷口 康浩

開講詳細

開講キャンパス 開講時期 曜日 時限 開講学年 単位数
渋谷キャンパス 前期 火曜 3時限 12 2

講義概要

授業のテーマ

日本列島の狩猟採集民文化 旧石器時代から縄文時代へ

授業の内容

この授業では、旧石器時代から縄文時代前半期までを対象に、日本列島の狩猟採集民文化とその移り変わりを講義する。日本列島に人類が登場した更新世最終氷期の旧石器時代から、完新世の温暖化による環境変化の中で縄文文化が成立する縄文時代前半期までの長期的な歴史を通観し、生活技術と社会がどのように進化してきたのかを考える。
旧石器時代と縄文時代はともに狩猟採集民の時代ではあるが、寒冷な更新世の前者と温暖な完新世の後者とでは、日本列島の自然環境や資源が大きく異なり、狩猟採集民の生存戦略や社会組織は大きく異なる。旧石器文化と縄文文化の違いを理解し、その文化的移行がなぜ起こったのかを考えることが授業のテーマの一つである。
また、縄文時代は、狩猟採集民の縄文人が日本列島の自然環境に深く適応して、日本の基層文化となる生活技術を確立させた時代である。縄文人が培った漁労や植物利用の技術は、弥生時代に稲作農耕が開始した後も伝統的な生活文化として継承され、その一部は現在にも息づいている。縄文文化によって日本の生活文化の基層が形成されたことを理解することも、授業の大きな目標である。

到達目標

日本列島の環境史、旧石器文化と縄文文化の特徴および違いを理解し、根拠となる考古資料に基づいて説明できる。

授業計画

第1回 概説 日本の旧石器時代と縄文時代、文化・社会の進化
第2回 日本列島における人類の登場 旧石器時代テーマ1
第3回 旧石器時代の石器文化の変遷と地域性 旧石器時代テーマ2
第4回 旧石器時代人の行動と遺跡、バンド社会 旧石器時代テーマ3
第5回 旧石器時代から縄文時代へ 旧石器-縄文移行期
第6回 縄文土器と編年 縄文時代テーマ1
第7回 縄文人 縄文時代テーマ2
第8回 縄文文化の確立、早期の様相(定住化・貝塚・土偶の発生) 縄文時代テーマ3
第9回 縄文時代の自然環境と資源利用  縄文時代テーマ4
第10回 縄文人の道具と技術  縄文時代テーマ5
第11回 縄文人の生業と貝塚  縄文時代テーマ6
第12回 住居と集落  縄文時代テーマ7
第13回 部族社会の成立、環状集落と集団墓  縄文時代テーマ8
第14回 生産と交換の組織  縄文時代テーマ9
第15回 まとめと質疑
授業計画の説明 パワーポイントによるスライド映像を毎回使用しながら講義する。スライドの内容はK-SMAPYを通じて受講生に配信する。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

授業時間外の学習方法

毎回の授業テーマにかかわることを参考文献などで事前に勉強してくると理解が深まります。國學院大學博物館の見学も勧めます。

受講に関するアドバイス

日本の先史時代をより通史的に理解するために、後期の考古学各論2と合わせて履修することを推奨する。

成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準
期間内試験 60% 論述式の試験とする。
平常点 40% 授業時のコメントペーパー、小テストで理解度を試す。

※すべての授業に出席することが原則であり、出席自体は加点の対象になりません。


※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

教科書・参考文献等

教科書

使用しない。

参考文献

書名 著者名 出版社 備考 K-aiser
縄文時代の考古学 小杉康・谷口康浩・西田泰民・水ノ江和同・矢野健一編 同成社 全12巻、2007~2011年
環状集落と縄文社会構造 谷口康浩 学生社 2005年
縄文社会論(上)(下) 安斎正人編 同成社 2002年
縄紋時代の社会考古学 安斎正人・高橋龍三郎編 同成社 2007年
縄文人の世界 小林達雄 朝日選書 1994年
縄文学の世界 小林達雄編 朝日新聞社 1999年
日本史誕生 佐々木高明 集英社 1991年、日本の歴史1
日本人の誕生 佐原真 小学館 1987年、大系日本の歴史1
縄文文化研究の最前線 高橋龍三郎 早稲田大学 2004年
縄文時代史ⅠⅡ  林謙作 雄山閣 2004年

参考文献コメント

参考文献の続き
林謙作 2001 縄文社会の考古学 同成社
春成秀爾 2002年 縄文社会論究 塙書房

オフィスアワー

火曜4限・7限