國學院大學 平成29年度SYLLABUS

印刷

科目名 教員名
史学基礎演習C 深澤 太郎

開講詳細

開講キャンパス 開講時期 曜日 時限 開講学年 単位数
渋谷キャンパス 後期 月曜 5時限 12 2

講義概要

授業のテーマ

考古資料論Ⅱ:機能論-遺構・遺物を「作り」・「使い」・「捨てた」痕跡を探る-

授業の内容

 考古資料(遺跡・遺物)は、一体どのような目的で作られ、どのように使われたのでしょうか。その意図を解明する糸口は、遺構の様態や、遺物の精緻な観察から窺い知ることができます。そこで当演習では、主に弥生時代・古墳時代の遺跡・遺物を取り上げて、考古資料の意義を明らかにするための研究方法について考えていきます。具体的には、当時の生活道具や、生活・政治・葬送・祭祀の場などを取り扱う予定です。ただし、初回授業時にアンケートを実施しますので、受講者の関心によっては、古代・中世・近世の事例についても触れていこうと思っています。
 皆さんには、それぞれ関心のある資料の一つについて、集成作業(図書館に収蔵されている研究論文などの収集や、遺構・遺物図面の収集)に基づく自分だけの資料集作りと、その資料を用いた研究事例をもとに、研究目的・対象資料・分析方法の整合性を確認する発表を行ってもらいます。なお、発表の際には、本学博物館の収蔵する実物資料も手に取りながら、資料に対する理解を深めていくことにしましょう。

到達目標

【知識・理解】
 ・考古学研究法の由来や、具体的な実践例について説明ができる。 
【思考・判断】
 ・事実の因果関係に基づき、自らの見解を論理的に説明することができる。
【関心・意欲】
 ・研究対象について、実物・実地で確認しようとする意欲が身に着く。
【態度】
 ・自ら課題を設定し、研究計画を遂行できるようになる。
 ・基礎的な事実についても、原典・原資料に当たって裏をとることに努める。
【技能・表現】
 ・論理的なプレゼンテーションを行うことができる。

授業計画

第1回 ガイダンス(授業の進め方と資料収集法)
第2回 考古学的な論文の読み方
第3回 考古学的な論文の読み方
第4回 発表1:弥生時代・古墳時代の生業と集落
第5回 発表2:都市的集落と豪族居館
第6回 発表3:墳墓と社会秩序
第7回 発表4:社会階層と親族
第8回 発表5:墳墓・埋葬施設の構築と葬送
第9回 発表6:祭祀空間の構成
第10回 発表7:焼き物の生産と流通
第11回 発表8:埴輪の生産と流通
第12回 発表9:石製品の生産と流通
第13回 発表10:金属製品の生産と流通
第14回 発表11:無文字社会から文字社会へ
第15回 レポート提出・講評
授業計画の説明  講義予定の進捗状況を見て、教室外で授業を行う場合があります。日程等については適宜指示します。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

授業時間外の学習方法

 考古学は、現場とモノから考える学問です。積極的に博物館の展示を見学するなど、「本物」に学ぶ姿勢を身につけましょう。

受講に関するアドバイス

 レポート作成やレジュメ発表が度重なる中で、勉強や研究に行き詰った時は、AMC棟1階の考古学実習室を訪ねて身近な先輩に質問してみましょう。きっと、親身になって相談に乗ってくれるはずです。発掘調査を伴う考古学は、やはり人間関係が基本です。いずれは、皆さんが先輩として後輩を指導することになるのですから、早いうちから僕たちの仲間に加わってくれることを待っています。
 また、主に考古学的な研究法を用いるとはいえ、文献史料の読解や、歴史学・人類学全般の動向と無関係に研究を進めることはできません。課題によっては、海外の研究に目を向ける必要があることにも留意しましょう。

成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準
平常点 100% 授業の趣旨が理解できているか。発表と提出物の内容。授業中の発言。

※すべての授業に出席することが原則であり、出席自体は加点の対象になりません。


注意事項 理由なく担当の発表を行なわなかった場合(提出物の未提出も含む)は「不可」とします。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

教科書・参考文献等

教科書

特に指定しません。

参考文献

書名 著者名 出版社 備考 K-aiser
『通論考古学』 濱田耕作 雄山閣 大鐙閣1922年版の再版
『考古学-その方法と現状-』 泉拓良・上原真人 放送大学教育振興会
『はじめて学ぶ考古学』 佐々木憲一ほか 有斐閣

参考になるウェブページ

【情報・イベント】
 ・考古学のおやつ:試験・レポート対策非協力宣言サイト (http://www.ops.dti.ne.jp/~shr/
 ・南河内考古学研究所(http://www.skao.net/
【研究機関等】
 ・縄文学研究室:考古学・文化財学関連リンク集(http://www.jomongaku.net/link/index.html

オフィスアワー

随時(AMC地下の博物館をお尋ねください。)