國學院大學 平成29年度SYLLABUS

印刷

科目名 教員名
史学基礎演習A 仲田大人

開講詳細

開講キャンパス 開講時期 曜日 時限 開講学年 単位数
渋谷キャンパス 後期 金曜 1時限 12 2

講義概要

授業のテーマ

石器を研究してみよう

授業の内容

この授業では石器分析の初歩を学びます。考古資料のなかで石器はもっとも古くから人類が作ってきた道具で、その古さは260万年前にまでさかのぼります。人類は石器を使うことで飛躍的に進化の速度を高めてきました。考古学ではその石器をどうあつかい、ヒトの歴史を復元していくのでしょうか。授業では実際に石器にふれてもらい、そこからどんな情報を読みとるか、考古学的な見方・考え方を理解していきます。考古学はモノ(物)をあつかってヒトの歴史(コト=事)を復元していく学問です。モノの観察の面白さとむずかしさ、そしてそれを基礎としてコトを語ることの醍醐味を感じてもらいたいと思います。

到達目標

1. 石と石器との区別ができる
2. 石器の観察法の基礎を身につける
3. 自分が観察したことを図で表現できる
4. 石器から読みとれたことを言葉にできる

授業計画

第1回 イントロダクション
石器とは何だろう:ヒトの歴史と石器
第2回 石器にふれる(1)
とりあえず触ってみて、思ったことを述べてみる
第3回 石器にふれる(2)
石器観察の基本を学ぶ
第4回 石器にふれる(3)
石器観察の属性を覚える
第5回 石器にふれる(4)
石器観察の属性を覚える
第6回 石器実測図の書き方と読み方
第7回 石器を描く(1)
石器をスケッチしよう
第8回 石器を描く(2)
石器をスケッチをしよう
第9回 観察結果を発表する(1)
書画カメラをつかって、自分の観察した石器について発表する
第10回 観察結果を発表する(2)
書画カメラをつかって、自分の観察した石器について発表する
第11回 観察結果を発表する(3)
書画カメラをつかって、自分の観察した石器について発表する
第12回 観察結果を発表する(4)
書画カメラをつかって、自分の観察した石器について発表する
第13回 國學院大學博物館の見学(授業の順番が変更になることもあります)
第14回 偽石器について考える
ヒトが作った石器と自然にできた偽(ニセ)の石器をどう見分けるか
第15回 ディスカッション
半期通じて学んだことから、考古学という学問への特質を考える
授業計画の説明 授業は講師によるレクチャーと受講生の発表でおこないます。
教材となる石片を各人に渡して、それを見ながら石器観察の基礎を学びます。
石器を図化し、各自の観察した石器の説明を行なってもらいます。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

授業時間外の学習方法

國學院大學の博物館はもちろん、各地の博物館や資料館、埋蔵文化財センターなどの展示を見学してみること。

受講に関するアドバイス

教材は実際に石を割ってできた石片を用います。石器は石の刃物です。ケガのないように注意してください。資料(標本)を大切にすることは考古学では重要なことです。落として割ったり、傷つけたり、無くしたりしないよう丁寧にあつかってください。
また授業では積極的な発言を要求します。発言の少ない学生は評価レポート提出を受けつけない場合もあります。

成績評価の方法・基準

評価方法 割合 評価基準
リポート(単位論文) 40% 課題は年末の授業時に提示します。それについて調べてもらいます。A4用紙で3000字程度にまとめて提出してもらいます。
平常点 60% 授業時に各自が観察した石器について発表をしてもらいます。プレゼンテーションの要旨作成、内容と態度をそれぞれ評価します。

※すべての授業に出席することが原則であり、出席自体は加点の対象になりません。


注意事項 授業時の発表(平常点)とレポートの二本立てで成績評価します。
授業時の積極的な参加態度を重視します。
受講生が多い場合、発表はグループで行ないます(2〜3人一組)。

※履修している学生に対して事前に説明があった上で、変更される場合があります。

教科書・参考文献等

教科書

とくにない

参考文献

書名 著者名 出版社 備考 K-aiser
図録石器入門事典 先土器 加藤晋平・鶴丸俊明 柏書房
旧石器時代文化研究法 竹岡俊樹 勉誠出版
文化としての石器づくり 大沼克彦 学生社

参考文献コメント

石器を研究するにあたっては約束事がいくつかあり、それを現物に照らしてチェックしていきます。これら3冊はその約束事を体系的にわかり易く述べています。授業時に気になったことがでてきたらぜひ参照してください。